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金色納豆くりっぷ

「豆腐(豆腐一丁)」「海苔(のりつき付箋紙)」の次は、やっぱり「納豆」だろうなぁと思っていました。しかし、これが意外と難産で、2012年ののりつき付箋紙以来、商品化には何と3年もかかってしまいました。

商品にはそれぞれ、その食材にまつわる「こだわり」が詰まっています。豆腐一丁は白いブロック形状がほとんど豆腐と見間違えるカタチですし、もめんと絹ごしのテクスチャの違いも表現しています。のりつき付箋紙は、海苔の製造工程でしかほぼ実現できない六連の小袋に入っており、小分けが可能です。であれば、納豆は?となると、「ねばねば」でしょう。この「ねばねば感」をどう表現するのか?が最大の難関であり、ショクホシリーズとしては、必ず実現しなければならない大きな壁でもありました。

最初は、豆形状に成型した樹脂の中に磁石を入れた「マグネット」を考えましたが、ひとつぶごとに磁石を入れていたのでは、1箱に何十粒もの磁石が必要になるため、全くコストが合いませんでした。そこでタレ袋に磁石を入れ、周りに金属のクリップを吸着させて「ねばねば」させる方式に。
次に、納豆であるからには茶色や金色のクリップが必要です。しかし銀色のクリップは巷にあふれているのに、なぜか金色のクリップはなかなか無い。いや、あるのですが、金色のクリップは三角形をしているのです。(三角では納豆に見えない!)

そこで、次は丸い形状を持った金色のクリップを製造してくれる工場を探す日々。海外の工場に問い合わせて頂き、やってくれる所があっても、製造ロットが膨大だったり、コストが莫大だったり…。しかし、とうとう見つけた青い鳥、いいえ金色のクリップは日本にいたのです。

巡り巡って、<国産大豆使用>ならぬ、<国産クリップ使用>と表示できることに。今回もたくさんの方々が力を寄せ合ってくださり「金色納豆くりっぷ」が誕生しました。
(写真はプロトタイプです。)

小売価格:金色納豆くりっぷ ¥530(税別)
文具店、雑貨店、デザインショップ、オンラインショップなどで好評発売中です。
2017年、姉妹商品として、銀色小粒納豆くりっぷ、紅白納豆くりっぷ の2種が加わりました。
いずれも価格は、¥530円です。

「銀色小粒納豆くりっぷ」は、小売店様の店頭在庫を除き、終売いたしました。現在のところ再生産の予定はございません。製品へのご愛顧をありがとうございました。

特長

・本物の納豆容器に入った、高性能のゼムクリップです。
・金色のクリップ約75個と、ネギ色のクリップ5個入。
・同封の「ねばったれ」により、ねばねば触感が楽しめます。
・「ねばったれ」は、色もカタチも納豆のたれソックリ!
・デスクの上に置いて、ねばねばしてたら、良いアイデアが浮かぶかも。

WORKS

・プロデュース:geodesign
・企画/デザイン/ネーミング/コピーライティング:井澤 正
・商品化/生産企画/製造/広報 他:株式会社ジオ
・販売:株式会社ジオ(2015年発売)

→ geodesignの金色納豆くりっぷのウェブサイトへ
→ geodesignの銀色小粒・紅白納豆くりっぷのウェブサイトへ
→ geodesign公式オンラインショップへ